メガネで矯正するものって何?-正視/遠視/近視/乱視・不正乱視とは?-

 

【 眼鏡で矯正するものって何? 】

◇例えば「眼鏡で近視を矯正する」とか言いますが、

 メガネが初めてだったり、基礎知識のないの人にとっては、
 『近視ってどういうこと??』と思うこともあります。

 ここでは、眼鏡で矯正する物の一部の説明しておきます。


  
正視近視遠視とは?

青色:角膜、空色:水晶体として、
網膜に焦点が合う状態。
いわゆる眼の良い人の状態。
焦点が網膜よりも手前にある状態。焦点が網膜よりも後ろにある状態。
⇒結像する焦点が網膜より後ろという
 意味で、突き抜けはしません。^-^;


【眼が近視傾向になるか、遠視傾向になるかの要素】-ちょっと細かく言うと-
Corneal Power‐角膜の度数
⇒(平均43D)これより強いと近視傾向。弱いと遠視傾向。

◆Anrerior Chamber Depth-前房深度
⇒(平均4.3㎜) これより浅いと近視傾向。深いと遠視傾向。

◆Crystalline Lens Power-水晶体の度数
⇒(平均21D) これより強いと近視傾向。弱いと遠視傾向。

◆Axial Length-眼軸長(角膜から網膜までの距離)
⇒(平均24㎜) これより長いと近視傾向。短いと遠視傾向。

※『傾向』になっているのは、単体で見た場合なので。
 これらの要素を総合して近視系になるか遠視系になるかが決まってきます。

(例えば前房深度は深いのに、眼軸長がものすごく長いと近視になったり。)



乱視 とは?(不正乱視は除く)⇒下図をご覧下さい。

◆眼の形がラグビーボールのように楕円形だった場合、
 カーブの『キツイ』部分と『緩やかな』部分が出来ます。

 カーブの一番強い面では、カーブの緩い面よりも『手前』で結像して、
 緩い面はそれより奥で結像します。

 乱暴な言い方になりますが、
 この焦点が2か所になる(離れてしまう)状態を乱視といいます。

 

 どちらの焦点も近視の状態。
~近視で、近視性の乱視もある人の例~

※片方の焦点が網膜で合っていると、
 近視性の乱視だけがある人。
 どちらの焦点も遠視の状態。
~遠視で、遠視性の乱視もある人の例~

※片方の焦点が網膜にあっていると、
 遠視性の乱視だけがある人。
 片方が近視、もう片方が遠視の状態。
~遠視で、近視性の乱視のある人の例~

★遠視と近視の双方の性質をもつ、
 ミックス的ともいえる眼の人。

 

★2つの焦点の距離が離れるほど『乱視が強い』状態。
 逆に2つ焦点間の距離が近いほど、『乱視は弱い』状態になります。

 

◆乱視だけしかない人とは、乱視の原因になる2つの焦点のうち、
 片方が網膜上に焦点がある人のことを言います。

 左の図をご覧ください。
 網膜上にない焦点が、網膜よりも手前にありますので、『近視性の乱視のみ』。

 もし網膜よりも後ろに焦点がくる場合は『遠視性の乱視のみ』の眼の人です。


☆ ちなみに「 不正乱視 」とは?

  様々な理由のため、角膜の形が安定しない、
  また、角膜が整った形で安定しないために、

  乱視の状態(角度や度数)が変わってしまう乱視のこと。

  矯正方法は、角膜上にハードコンタクトレンズを装着。

  コンタクトと角膜の間は涙で埋まり、角膜形も安定して、
  視力矯正が可能となります。(ソフトの乱視用は不可)
 



 ③プリズムによる矯正

例えば、起立した人を、
両目で見たときに、

人は左右の画像を脳で
同時に認識することで、

より明確に物を見る事が
可能となり、
距離感を つかみます。
この時、多少眼が横向きで
あっても、
網膜上のある程度の範囲
(オレンジ)なら、

誤差の範囲という事で、
脳で修正し画像化します。
しかし、その範囲を超えると、
片目ずつは見ることが出来ても、

両目で見る事が出来なかったり、
ダブって見えることがあります。


 上の例では『斜視』のように少し外向きにしていますが、
 内向き、上下向きもありますし、

 目の位置だけを見ると、見た目では全く正面を向いているのに、
 網膜上では「修正の利くエリア外」に像が写っていることもあったりします。

◇本来、左目は薄い灰色の延長線上の物しか見えませんが、
 プリズムレンズで、正面視時の像を見ることが出来ます。

 これによって、両目で同じ物を認識して、
 より明確に物を見ること可能となり、遠近感も生じます。

 この例では、外側にずれている場合を記しましたが、
 内側や、上下にずれている場合も矯正することが出来ます。


※斜視や斜位だからといって、必ずプリズム矯正というわけではありません。

⇒上段の例のように、ある程度のズレがあっても、
 修正可能範囲内なら融像が可能で負担が掛らず、不要になります。


※また細かく検査をしていくとわかりますが、
 検査過程で多くの人に何らかの(生理的な)「ズレ」があります。

 検出できたからプリズムを入れるという性質のものではありません。



☆本当にプリズムが必要な方が、初めてプリズム矯正をすると、

 両眼で物を見ることが出来るようになり、
 脳で両目の画像処理を行うようになります。


 これで両眼視のできている普通の方の見え方と同じになるのですが、
 それまでは片目の画像処理で物を見ることになれていますので、

 はっきり見えることに慣れるまでは、

 人によって「疲れたり」、立体感が出ることで「浮いた感じ」など、
 違和感をお感じになられる方もいらっしゃいます。


 すぐに慣れる方もいらっしゃいますが、個人差がありますので、
 焦らず、適当な時間使用し、徐々に装用時間を延ばすことをお勧めします。

 無理にならそうとするのはよくありません。

 負担にならない、個人個人のペースで使用することが最も大切なことです。
 それが一番効率的に、最も早く慣れていくための鉄則でもあります。


☆では次は、「フレームの基礎知識」に移ります。



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