遠近両用眼鏡・中近両用メガネの使用上の注意点・慣らし方

 

【 遠近両用眼鏡(他累進レンズ)の使用上の注意点 】

 

★受取日のところで、アドバイスは終えるつもりでしたが、
 使い方説明などを受けたことのないお客様が来店され、

 当店でお作りになられた後、詳しくご説明を致しました。

 このような方が多いと伺いましたので、補足で記載することにしました。(;^ω^)

 

 

★ 既にご購入経験のある方はご存知かもしれませんが、

 『遠近両用眼鏡』は、金額的にも高価な物にも関わらず、
 『取扱説明書』はあっても、『使用説明書』がない、稀有な商品です。


→これでは、初心者にとっては注意点も分からず、
 使いこなすのにも 時間が掛かりますので、

 累進眼鏡の『初装用者』や経験者でも『別の種類をお作りになる際』に、
 使い方のご不安な方に、簡単な『使用説明書』を作り、お渡ししています。

 その一部をご紹介しますので、宜しければ、ご覧下さいませ。



『 使い方の注意点 』

① 遠近両用眼鏡(他累進レンズも)は、いきなり長時間使わないで下さい。

→初めから一日中かけても平気な方もいらっしゃいますが、
 一般的には、今までと違う設計のレンズを使うのですから、
 普通は違和感を伴い、度数があっていても、疲れも感じたりもします。

 また真面目な方は『慣らそう』と無理に長時間掛けて疲れてしまい、
 かえって逆効果になってしまいます。

 累進レンズは道具ですから、ご自分のペースで使いこなすようにして、
 少しずつ装用時間を伸ばす形で、無理なく堅実に慣らして下さい。(^-^)



② 無理はしないで、必ず『今まで使っていた眼鏡』と併用して下さい

『徐々に』新しい遠近両用眼鏡を『かける時間を延ばせば良い』だけです。

 最初の装用時間は人にもよりますが、最短で30分くらいでも結構ですし、
 負担にならないなら4~5時間くらいからでもいいです。

 疲れを感じたところで前のメガネにして楽になるようなら、そうして下さい。

 例えばその時間が5時間でしたら、次の日も5時間かけて頂き、
 平気になったら自分のペースで1時間ずつでも増やして下さい。

⇒大事なのは自分のペースで慣らしていくこと。
 他の人と比べずに堅実に見極めて下さい。



③ 歪みの気になる方はまず始めは座った状態で、使用・練習して下さい。

 遠近両用メガネ・中近両用眼鏡ともに慣らし(慣れない)間は、
 着席時だけ使用すると足元の歪みが見えなくて楽です。


 次に慣れてからは室内で歩いて使って感覚を慣らします。
 さらに慣れたら屋外へ、段階を踏むことをお薦めします。

※近々両用は、歩行使用に適しませんので、着席使用のみでお願いします。

もちろん、初めから屋外使用も大丈夫なお客様もいらっしゃいますが
 念のため、段階を踏んで、万全になってからのご使用を推奨致します。



④ 個人的な経験からですが、もし遠近両用眼鏡をかけて
『車を運転する場合』、比較的夜の運転から慣らすと楽でした。

 昼間の運転では、クセで横目を使ったサイドミラーを見ていたのですが、

 夜は暗くなるとしっかりサイドを直線的に見るようになるのと、
 全体が暗くなり、歪みも分かりにくくなっているからかもしれません。


 とはいえ元々遠近両用メガネで、車の運転が出来ない方もいらっしゃいますし、
  慣らすにも他の慣らし方が良い方もいるので、参考程度でお願いします。



⑤ 累進レンズは、見たい物にお顔ごとを向けてお使い下さい。
( ※ 横目はダメです。)

 単焦点レンズと異なり、複数の度数が1枚のレンズに入っているため、
 レンズの周辺部分は、いわゆる歪みがあります。

 つまり累進レンズの正しい位置で物を見ないと見えにくくなります。
 眼鏡は『物をみるための道具』です。初めに正しい使い方を覚えて下さい。



⑥ 本や近くの物が見にくい時は、見る物を机の上に置き、机の上に腕組み。
 視線を固定したまま、『顔の上げ下げ』だけで、焦点を探して下さい。

 眼と対象物の距離が固定されるので、焦点探しの練習にちょうど良いです。
  (^-^)


⑦ 歩行使用可能な累進レンズで『階段は上る』のは比較的問題ありません。
 
 しかし『階段を下る』時は、足元がボヤけないように、
 『首をしっかり下まで曲げ』、
 『眼鏡レンズの上方部分』(遠くの度数部分)で階段を見て下さい。

 うまく首をしっかり曲げて降りれない方は、降り始める前に
 『少し鼻眼鏡』にしておくと首の曲げ具合が少なくても、

 足元を見やすくなりますので、慣れるまでお試しになってみてください。
→度数によっては中間部が見やすい事もあります。ご自身でご確認下さい。



☆上記の点を留意してお使い頂ければ、大体の問題は解消されます。

 現在、使い心地の悪い遠近両用(他累進)眼鏡レンズをお持ちでしたら、
 上の注意点をセルフチェックして、お使いになってみてください。

 使い方を注意するだけで、使いやすい遠近両用眼鏡になるかも。(^^)

 その結果、今まで『使えなかった遠近両用眼鏡』が、
 『快適な遠近両用眼鏡』になれば、HPを作った甲斐がありますし、
 とてもうれしいです。 d(^-^)b




 [余談ですが…] -車の運転や慣らし過程での、個人的な経験の続きです。-

◇私も累進レンズを使っていますが、車の運転は夜の練習から始めました。
 昼間の運転よりも歪みを感じずに使えて、「これはいい」と思いました。


◇サイドミラーは顔を直線的に見るとして、問題はバックの時。

 バックモニター付き車種でなければ、振り向き後ろを見る時に、
 『首の曲げ具合が大きく』して、後ろをしっかり見えようにして下さい。


◇自分で実験して、1日目からずっと新しい累進レンズを掛けていたら、
 『眼』も『頭』も疲れてしまい、眼鏡屋なのに頭痛を起こしました。(^-^;;)

 もちろん、度数もあっていますし、フィッティングもばっちりです。

→私の場合は、単焦点の眼鏡の度数を新しくした時もそうですが、
 度数を変えた後、新しい眼鏡を長時間使うと疲れやすいタイプのようです。
  (^-^*)

 私のようなタイプのお客様は『少しずつ装用時間を増やして』、
 他人と比べることなく『徐々に』焦らず慣らして下さい。


☆そんな私には、どんな累進レンズでもすぐに慣れる方は羨ましい限りです。

 新しい眼鏡を初日から楽々と慣れやすい方は、私のように細切れでなく、
 どうぞ最初から新しい眼鏡で1日お掛け下さい。(^-^)


※繰り返しますが、程度の差こそあれ、新しい眼鏡に疲れる方は、
 一つ前の眼鏡にかけ替えて、ちょっとずつ装用時間を伸ばしてください。 

 また、私のように少しでも眼鏡の度数が変ると慣れるまで時間の方は、
 私のように、それこそ1時間からでも、少しずつ時間を伸ばして下さい。 ^-^

※ 歪みの感じ方も人によって感じ方が違います。

 自分以外の人が装用するには、すぐに慣れる程度の歪みであっても、
 自分には慣れる時間がかかる歪みと思えば、時間をかけて良いのです。


 私が慣れにくい方に言いたいのは、『マイペースが一番』ということです。
 ご無理はなさらずに、少しずつ使う時間を伸ばしましょう!(^-^)


 それから、遠近両用メガネについて書いているHPは多いのですが、
 眼鏡技術者やスタッフ自身の眼鏡で説明するHPをあまり見かけないので、

 折角ですので、私のかけている累進レンズの眼鏡を公開いたします。
 お客様の中近両用眼鏡も掲載していますので、宜しければ、ご覧下さい。


◇『眼鏡店スタッフの私物累進眼鏡の簡単な解説ページ
  ↑クリックしてご覧頂けます。

 なお、今の段階で知識がある程度ないと、
 上のページを見ても分かり難いかもしれません。

 そのような場合は、このまま次のページにお進み下さい。
 あとで見直した方が分かりやすいこともございます。



 [ 補足 ]

◇遠近両用等、境目がなく度数が変化する「累進メガネレンズ」は、
 度数を測るだけでピッタリ合うと思っている方が多いですが、

 実際は、測定中の度数と視力の相関関係や使い方・癖などを把握して、
 お客様用にカスタマイズした度数や設定で作られたものほど、

 使いやすく、慣れやすい眼鏡になります。
⇒だから、眼鏡製作者や作る眼鏡店で成功率(?)が変わります。

 お客様の眼鏡が元々、慣れやすい物かは分かりませんが、
 上記までの慣らし方で慣れれば、良い眼鏡を御作りだと推察します。

 ぜひそのメガネを長くご愛用頂ければと存じます。(^-^)


 以上で、視力測定・製作編は終了です。ご精読ありがとうございました。

 これ以降は【当店概要】(クリックするとジャンプ)になります。

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