乱視の変化について – 加齢・白内障・白内障術後 –

(補足)お客様のご質問への回答編 (回答編の目次は、ココをクリック。)


(15)【 乱視について 】 – 加齢・白内障・白内障術後 –


 「近視」や「遠視」が経年変化することがあるのと同じように、
 「乱視」も年数を経て、各部の形状や状況の変化で、変わることがあります。


 「乱視」については、簡単ではありますが、下記ページにて説明しております。
  乱視の説明ページ: 眼鏡で矯正できるのは…乱視とは?


 「乱視の知識のない方は、図表だけでも見ておいて下さい。」
 「焦点が2か所になってしまうが乱視状態で、焦点が離れるほど乱視は強い」です。

  
   ※ オレンジと紫の矢印は、カーブのきつさの違いを表しています。


 まず、角膜や水晶体が、野球やサッカーボールのように、カーブが均一なら乱視になりません。
 
 でも「角膜または水晶体」あるいは「その両方」が、ラグビーボールを半分にしたような、
 「カーブの緩急のある形」だと、焦点が2つになり、「乱視」のある目になるのです。


 繰り返しますが、「角膜・水晶体の形が乱視と密接に関係している」ことだけは、
 頭に残しておいて下さい。それを前提に話をしていきます。 (^-^)




 【 加齢による乱視の変化 】


 乱暴な例え方ですが、分かり易くするために、「眼」を「水風船」に例えます。

 新しい水風船は張りがありますが、時間が経ってくると、ゴムの伸び・温度変化で水圧が変わって、
 少し伸びた感じで萎んだりしていませんでしたか?(始めと形も変わってますよね?)

 年数が経てば、眼圧も変わることがありますし、眼自体の張りもなくなる。
 そんなことを連想できましたか?


 こんなイメージで、人によっては、大きく角膜や水晶体の形が変わってしまう事があり、
 「 乱視度数 」や「 乱視角度 」(=ラグビーボールの角度が変わるイメージ)も変化します。

 「乱視の角度」を補足すると、分度器のイメージして、1~180°で表します。
 元の角度が「180°の乱視軸度」だったのが、数年掛けて「90°」になることさえあります

 ※ちなみに「1°」と「180°」だと全然違いますが、分度器で見るとほぼ同じ。
  「180°」と「90°」は全然違います。(※度数換算除く)


※ 上記のような加齢による経年の自然な変化は問題ないですが、
  短時間で大きな変化が起きた場合は、病気等の原因が考えられ、注意が必要です。

 視力変化の経過を普段から知っておくという意味で、「掛りつけの眼科」や
 「ご贔屓の眼鏡店」で、「定期的な視力チェック」することもお薦めです。

 購入以外でもご贔屓の眼鏡店を有効に活用なさってはいかがでしょうか?




 【 白内障による乱視の変化 】


 白内障は、「眼球内に白濁物ができて、水晶体に付着」する病気です。

 白内障にもいくつかの種類があり、進行・経過などに違いもありますが、

 水晶体は、経年変化で徐々に硬くなり、さらに白濁物が付着・固定化することで、
 形状に影響が出てくることは、ある程度共通しています。


 つまり白内障によって、眼のどこかの部分で形状の変化が起き、
 連動して、屈折異常(遠視・近視・乱視)が変化することがございます。


 変化自体が起きない、またはほとんど変化しない人もいれば、
 大きく変化する方もいるのは、白内障の種類や個人差になります。

 - ですから、変化があった場合も、驚くことなく、冷静に対処しましょう。(^-^)b-


 白内障の確定診断を受けた方は、既に受診ずみで問題ないですが、
 白内障で眼科に行ってない方も多いので、不安に思ったらぜひ一度受診をして見て下さい。


※白内障の種類は、ネット検索するとある程度知識は得られます。
 ただご自分がどのタイプかは、決してネットではわかりません。

 必ず受診して、自分の体のことを知って下さい。 (*’ω’*)




 【白内障手術での乱視矯正 】 


 最初の話に戻ります。
 角膜または水晶体、あるいはその両方の形状が原因で、乱視になります。

 眼科では、白内障の手術前に、「角膜乱視」と「水晶体乱視」を調べます。
 方法は自覚・他覚検査の両方で、ある程度高い精度の数値がでます。


 見え方に影響しない弱い乱視であれば、ほとんどの人が元々乱視を持っていますし、
 白内障の手術で入れる人工水晶体は、球面補正のみとなります。

 (術前: C-0.50 AX 180 ⇒ 術後: C-0.50 AX 90 というケースもありました。)


 しかし乱視の検査結果が、球面補正だけでは術前よりも乱視多くなる、または見えにくくなる場合や、
 患者様からリクエストがあった場合は、眼科医が乱視付の人工水晶体を推奨することがあります。

 どんな手術もそうですが、予め必要な知識を持って説明を受けるようにしましょう。(^-^)
 納得した上で手術を受けることはとても大切です。


 加えて、白内障の手術時期ですが、眼科医によって見解の違う部分ですので、
 手術を薦められて診断が納得いかない場合は、セカンドオピニオンをお勧めします。


 多角的にご自分の状態を知ることは悪いことではありません。
 自分の体を良く知ることが、納得のいく治療・満足につながります。




 [ 色々な補足事項 ]


———– 白内障関連 —————-


 《 白内障の治療薬について 》

・白内障の治療用(目)薬の効果を利かれることがありますが、
 日本眼科学会と厚生労働省の研究班とで、効果についての評価が分かれています。

 実際に、私も何人かのドクター(利害関係なし)とお話しをする機会があって、
 「進行を遅らせる(一定)効果」までは共通していました。

 そして、それ以上の効果には評価が分かれている印象を持ちました。
 ちなみにwikipediaの2014年7月現在で、厚生労働省が効果を認めた「治療薬」はないそうです。

 2014年7月以降にこの記事をお読みになる方は、状況が変わっているかもしれません。
 ご自分で御確認をお願い致します。

 なお日本未承認で効果をうたった薬(海外特許取得とか)がインターネット等で出ています。

 薬全般に言えることですが、
 「大衆薬としての認可」を「治療薬としての認可」と誤認させたり、
 実態のない物さえないとは言えないと思っています。

 せめて成分を確認して、眼科医がどう評価しているかくらいは、最低限お調べ下さい。
 困っていることに付け込まれたりされていたら、悲しくなります。


 《 病院選び 》

・当店では病院のご紹介はしておりません。
 お問合せ頂いてもお応えできません。予め御了承下さい。

 様々な形でお調べになり、ご自身の責任と判断の下でお決めください。


 《 眼内レンズ種類の選択 》:乱視用眼内レンズ(Toric IOL)

・乱視用眼内レンズを積極的に選択するところもあるそうです。
 HPに掲載してる医院もありますが、非掲載の医院もあります。

 受診なさった病院でご自分の場合はどうなのか?
 ご質問なさるのが、一番大切です。


 《 眼内レンズ度数の選択 》

・術後の眼と眼鏡の利便性(=生活の質)が、度数選択でほぼ決まると思っています。

 具体的には記しませんが、どういう生活をしたいのかを医師に伝え、
 ドクターからの提案度数で実現できるかをお確かめ下さい。


 《 白内障手術時による乱視の軽減 》

・手術である以上、医師は技術を磨いらっしゃいます。

 眼内レンズ挿入時の切開箇所と縫合に工夫をして、
 乱視の軽減をなさるドクターもいらっしゃいます。

~~ ある眼科さんの記載 ~~
◇ 倒乱視の症例では、耳側切開。
◇ 直乱視では上方切開。
◇ 斜乱視では斜方切開。
~~~~~~~~~~~~~~

各切開後に縫合することで乱視を軽減なさるそうです。


 これもHPに記載している眼科・記載していない眼科と存在しますので、
 受診なさった時に、自分の場合はどうかを直接お聞きになることをお勧めします。


 《 白内障時のメガネの作りかえについて 》

・眼科医にメガネを作り変えても問題ないか、確認をお取りください。
⇒屈折状況が変化しやすい種類の白内障もあります。

・眼鏡店で作る場合は、「加齢性」・「糖尿病性」・「アレルギー性」など
 ご自分の白内障の種類位は、眼鏡製作・測定者にお伝えになることをお勧めします。


・私もまだまだ未熟で、これからもずっと勉強が必要だと思っています。
 まだ知らない病気もありますし、患者様の方が詳しいこともあります。

 だからこそ、新しい情報も勉強会などで吸収するようにしています。
 眼鏡屋も他のお仕事と一緒で、ずっと勉強や努力が必要です。

 しかし残念なことに、眼鏡のことや関連する病気の教育を全く受けていない人が、
 店頭に立っていることが最近は多いようで、お客様からその種のお話しを伺っています。

 中でも、病名を伺えばお客様のご希望の見え方が不可能なのにもかかわらず、
 眼鏡を作って失敗なさった方がいらっしゃいました。

 ですから、受診中の方は必ず眼科で製作の可否を必ず御確認下さい。

– – – – – – – – – – – 以上・内容は随時加筆・修正を行います- – – – – – – – – – – – – – – – – – –

★ 記事内容は、不勉強のために誤っていることも考えられます。

  内容の成否は、必ず、ご閲覧者ご自身で精査し、ご自身のご責任でご判断下さい。

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