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使い易く 慣れ易い 遠近・中近・近々両用眼鏡 を作るために。

普通の街の眼鏡店からの 1つのアドバイス

(*´▽`*) 当店HP: http://sankyomegane.com/

(25)【 遮光眼鏡レンズの遠近両用は製作可能か? 】

【 一般人の健康への意識の高まり 】


- はじめに - 遮光遠近両用メガネは製作可能です。( ^ω^ )


一昔前まで、病気になった時に、自分の病気を調べるのは大変でした。
「辞書」や「家庭の医学」等を用意したり、手間と時間がかかりました。


ところが、インターネットが普及して、「 ネット検索 」ができるようになり、
即時に、手軽に情報が入るようになりました。


これによって、病気の情報を得る難度が格段に下がり、
患者様自身の主体性が、その意識と共に高まってきています。


眼科医からの指示で、遮光レンズになる方もいらっしゃいますが、
最近は、患者様がご自身で調べられて、医師がその使用を進める前の段階で、


ご自分の「見え方の向上」や「眼の負担軽減」などを目的として、
当店にも「網膜色素変性症」や「緑内障」のお客様から、お問合せ頂いております。
(*'ω'*)


【 医療用遮光レンズ 】- 基礎の簡易説明 -


まずは、遮光眼鏡を誤解している方がいらっしゃるので、一言。
「医療用」と「レーザー・アーク溶接用」では、「全く別の物」と考えて下さい。


・医療用の遮光眼鏡 : 医療用補装具 で、分光透過曲線などで、その違いを表現。
・溶接用の遮光眼鏡 : 溶接の火花から目を守る基準に、遮光度 1.2〜16 迄で表現。


「対 自然光」←医療用「対 人工光(溶接)」←工業用
 こう言換えると、光の強さや性質が違いが、分かりやすいですね。(*^^)


★「医療用遮光レンズ」は、

(1)眩しさの原因となる、眼球内での散乱が多い、短波長光をカット。
  (眩しさの防止)
(2)コントラスト効果を高め、物を見やすくする。
(3)眩しさに敏感、または、病気に光刺激を抑えることで、病気の影響を和らげる。


※「遮光眼鏡で、目が治療されることはありません。」←眼鏡は薬ではありません。
 「遮光眼鏡は、生活の質を向上させる為に装用」し、「病気の影響を和らげる」とお考え下さい。


「初期の白内障」だと飛蚊症等による、眼内での乱反射を弱め、
「白内障手術後」(青視病等)に、青色短波長光をカットして、物を見やすくする。


「網膜色素変性症」や「視神経系の疾患」等で、光に敏感な方のストレス緩和。
「加齢黄斑変性」や「緑内障」等で視野狭窄により、眩しさが視力に影響する場合の対策。


〜一般の方の中には、色を濃く入れれば、「医療用」遮光眼鏡と思われがちですが、
 医学・光学的側面から効果を上げるものが「医療用遮光レンズ」となります。


 つまり、認定基準をクリアできたものだけが、「医療用の遮光レンズ」です。(*'ω'*)


【 カラーの選び方 】


昔、私の記憶では、遮光レンズは3色くらいだったと思いますが、
今はたくさんの種類があって、HOYAさんのレチネックスで「21色」あります。


普通のカラーレンズと異なり、医療用遮光レンズはサンプルも特殊なので、
サンプルレンズの設置店は少なく普通はカタログ(印刷物)で色を選ぶと思います。


下の図は、HOYAさんのHP掲載の各色イメージと分光透過曲線のグラフです。
店舗に同じ印刷物があって、普通のお店はこれを参考に選んで頂く形です。





☆ですが、「感知しやすい、使いやすい、見やすい色や濃さ」は、「個人毎に異なり」ます。
 できれば、実際に掛けて選ぶのが、一番良いです。 (*^^)v


サンプルレンズ設置店は少ないと思いますが、ぜひお近くでお探し下さい。


当店では、遮光眼鏡レンズの体験用サンプルレンズを常備しております。
参考に貼っておきますね。(^^♪





※ 写真のサンプルレンズは、HOYAの遮光眼鏡レンズ、レチネックスシリーズです。


◇時に、カラー選びで迷ってしまうお客様も、多くいらっしゃっいます。
 その場合、一番効果を感じるカラーを選ばれるためのコツもあります。


 お客様へのそのコツの伝え方は、熟練スタッフにより様々だと思いますが、
 迷われたら、アドバイスに耳を傾けられることをお勧め致します。(*^^*)


【 遮光カラーの眼鏡レンズの種類の例 】


参考例として、当店は、遮光眼鏡レンズで、以下の種類を取り扱っています。

・境目のない(累進タイプ)遠近両用遮光メガネレンズ
・境目のある(二重焦点の)遠近両用遮光メガネレンズ

・境目のない(累進タイプ)近々両用遮光メガネレンズ
・単焦点の遮光眼鏡レンズ


テストレンズの上から、体験用のカラーサンプルをかざして、
効果の疑似体験もできますから、その点もご安心下さい。


【 遮光眼鏡レンズに類似するカラーレンズについて 】


遮光眼鏡レンズは、ただの染色レンズではなく、「短波長光をカット」して、
「防眩効果がある」、カラーフィルターレンズであり、

「それらの数値が認可基準を超え」て、はじめて遮光眼鏡レンズとなります。
「基準をクリアする為に、ある程度、色の濃さがある」ので、透明の眼鏡はありません。


※そもそも色が薄くなると、防眩効果が抑えられてしまいます。


しかし、「学校や職場を含む野外活動や家庭で使う方」や
「重篤な状態でなくとも、効果があったり、予防的に掛けたい方」には、


レチネックスとほぼ同じ、カラーフィルタータイプのレンズだと、
HOYAさんだと「キャリアカラー」も合わせてお勧めしております。





※右側が、HOYAさんのCareerカラーのサンプルレンズです。


☆現時点で、私は目に疾患はありませんが、掛けてみると効果を感じます。
〜色々試してみて、私の場合はピンク系が一番効果がありました。(^^♪


☆医療用遮光レンズよりも色が薄いので、色の濃さがネックになっている方に、
 当店では掛けて頂く事が多いでしょうか?


元もと、眩しさや見え方にこだわりのある方には、好評頂くことが多いですね。
気になる方は、お試しになられることをお勧め致します。


【 遮光眼鏡の公的な補助について 】 - 補足 -


特にご病気がない方でも、将来への不安や目の健康保護や、
見え方の向上のために、普通にご指名買いがあります。


これは「医療用レンズの機能」と「公的補助」があるからでしょう。
※「公的な補助に関する質問」が店頭であったので、補足として記載します。


まず、日本には、視覚障がい者の方には補装具としての費用の一部を、
公的に支給する制度があります。

これは『障害者総合支援法』に基づいて、補助が受けられる対象を要約しております。

・ 羞明を来していること。
・ 羞明の軽減に、遮光眼鏡の装用より優先される治療法がないこと。
・ 補装具費支給事務取扱指針に定める眼科医による選定、処方であること。

※難病患者等に限り身体障害者手帳を要件としないものであり、
 それ以外は視覚障害により身体障害者手帳を取得していることが要件。


〜自治体によって手順や内容が異なりますが、一例を記しておきますね。(*^^)
 (あくまで参考例の1つです。)


〈 公的給付の対象である場合の手続き 〉


  1. 公的給付の対象概略で、始めに眼科医に確認をお取り下さい。

    ・視覚障害があり、身体障害者手帳を取得済で医師から遮光眼鏡の給付意見書の出る方。
    ・障害者手帳は無。網膜色素変性症等の給付対象の難病で、医師から遮光眼鏡給付意見書の出る方。
  2. 自身が給付対象だと確認がとれたら、お住いの地域を担当する市町村の「福祉事務所」へ。
    〜 手順の説明を受け、医師に記載してもらう「給付意見書」をもらってくる。
  3. 眼科を受診して、「給付意見書」を記入してもらい、「処方箋」を切ってもらう。
  4. 眼鏡店に「給付意見書」と「処方箋」を持参し、フレーム・レンズ、カラーを決める。
  5. この時、福祉事務所から「眼鏡店から、眼鏡の見積書を貰ってくる」よう指示される自治体があります。その場合、眼鏡店が見積書を作成して、お客様にお渡しします。
    (指示がない自治体もあるので、福祉事務所でよく聞いてください。)

  6. お客様が「意見書」「見積書」「障碍者手帳」「印鑑」等を持参し、福祉事務所提出。
    審査後、「補装具費支給決定通知書」と「補装具費支給券」がお客様に発行されたら、
    眼鏡と引き換えができることになります。

〈補足説明〉
  • (4)迄は、ほぼ共通のようですが、その後の手続きは自治体に裁量権があるのか、
     自治体で処理方法が異なるようです。
    (福祉眼鏡の手続きも東京都の市と区で違っていました。)
  • 補助金額は全国共通で、自治体で差があることはありません。

  • 手続きの事務処理方法が違うことがあるので、詳しくは担当福祉事務所にお問合せ下さい。



  - - - - - ここから先は、後日記載していきます。- - - - -


……お客様のご質問への回答編 (回答編の目次に戻るには、ココをクリック。)

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