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【 メガネレンズの基礎知識 】初めての方向け

メガネレンズの素材・設計・コーティングの違いとは?片面非球面と両面非球面を専門家が徹底解説

⚠ こんな疑問はありませんか?

  • 片面非球面と両面非球面の違いがよくわからない。どちらを選べばいい?
  • 非球面レンズのデメリットはあるの?球面レンズとの違いは?
  • 屈折率が高いほど良いと思っていたが、アッベ数が低いとどうなる?
  • ブルーライトカットレンズは本当に必要?どんな人に向いている?
  • メガネレンズの種類が多すぎて何を選べばいいかわからない

▷ 結論:ほとんどの方には内面非球面か両面非球面がおすすめ。薄さより見え方を優先しましょう

メガネレンズは素材・設計・コーティングの3つで性能が決まります。設計は球面→片面非球面→両面非球面の順に見え方が改善します。特に遠近両用・中近両用レンズには両面非球面設計が適しています。屈折率は高いほど薄くなりますが、アッベ数が下がり色にじみが発生するデメリットもあります。この記事では眼鏡専門家の視点で各レンズの違いを正直にお伝えします。

▷ この記事でわかること

  • メガネレンズの素材(プラスチック・ガラス・ポリカーボネート)の違いとデメリット
  • 球面・片面非球面・両面非球面設計の違いと選び方
  • 片面非球面と両面非球面、どちらを選ぶべきかの判断基準
  • 屈折率・アッベ数・比重の見方と注意点
  • ハードコート・マルチコート・ブルーライトカット・調光レンズの違い

(A)メガネレンズの素材の違い

素材名 特徴 デメリット
プラスチック 割れにくく軽量。現在のメガネレンズの主流素材。衝撃に強く安全性が高い。 傷がつきやすい。コーティングで補う必要がある。
ガラス 傷がつきにくく、アッベ数が高いため色にじみが少ない。 重く、割れやすい。現在はほとんど使われていない。
ポリカーボネート系 衝撃に非常に強く、プラスチックより割れにくい。スポーツ用途に向く。 屈折率が低いため度数によっては厚くなりやすい。製作範囲が限られる場合も多い。

(B)メガネレンズの基本設計|球面・片面非球面・両面非球面

設計名 形状比較 特徴・向いている人 デメリット
球面設計 球面レンズの形状比較図 前後面のカーブ差で度数が決まる最もポピュラーな設計。コストが低い。 周辺部の歪みが出やすく、度数が強いほど見えにくさを感じやすい。
片面非球面設計 片面非球面レンズの形状比較図 片面のカーブを浅くして歪みと厚みを抑えた設計。
・外面非球面:薄さを優先したい方向き
・内面非球面:見え方を優先したい方向き
両面非球面と比較すると、強度乱視がある場合に歪みが残ることがある。
両面非球面設計 両面非球面レンズの形状比較図 両面を非球面化して極力歪みを抑えた設計。強度乱視がある方や、見え方を最優先したい方に最適。遠近両用レンズにも採用されている。 片面非球面よりやや厚くなる。価格も高め。見え方の差を感じない方もいる。

※形状比較の図は、特徴をデフォルメしております。

・片面非球面と両面非球面の違いは?どちらを選ぶべきか


よくいただくご質問で、眼鏡関係者によって見解が異なる部分です。私の意見の他に、他の方々の意見もお調べください。

選び方の目安:
薄さを優先したい → 外面非球面設計
見え方を優先したい → 内面非球面または両面非球面設計
強めの乱視がある・度数が強い → 両面非球面設計がおすすめ

データ上では内面非球面と両面非球面の歪みの少なさはほぼ同等です。ただし個人差があり、違いを感じる方と感じない方がいます。物理的な性能差はあっても最終的に感じるかどうかは人それぞれです。

(C)レンズのスペックの見方|屈折率・アッベ数・比重

素材に関係なく存在する数値。主にアッベ数、屈折率、比重の3つです。

スペック名 意味と注意点
アッベ数 アッベ数が大きいと、色収差が生じにくく見やすい。数値が低いと色が滲んだり、違う色に見えることがあります。

注意:屈折率が高いレンズほどアッベ数が低下します。超高屈折レンズでは色にじみが発生する場合があるため、あまり厚みが変わらなければ無理に上位レンズにしない方が良いこともあります。
屈折率 数字が大きいほどレンズが薄くなります。プラスチックは最高1.76、ガラスは1.90が最高です。

デメリット:高屈折率レンズはコートの寿命が短いものもあります。薄さにこだわりすぎず、見え方とのバランスで選びましょう。
比重 比重が大きいほど重くなります。屈折率の高いレンズほど比重が大きく、重くなる傾向があります。薄さを追求するほど重くなる場合があるため注意が必要です。

(D)表面コートの種類と選び方

コーティングあり・なしのレンズ比較

上の例のように「コーティング無し」と「コーティング」レンズがあります。

コート種類 説明
ノンコート 表面に何のコートもしていないレンズ。一般的に度なしサングラスに使用されます。
ハードコート 表面に傷をつきにくくするコーティングをしたレンズ。
マルチコート ハードコートを施した上から、表面の乱反射を防ぐ反射防止コートがついたレンズ。度付レンズはほとんどこの仕様になっています。

また、代表的な特殊コーティングには以下のものがあります。

特殊コーティング名 説明・注意点
UVカットコート(UV400) UV(紫外線)をカットするコート。屈折率1.60以上のレンズは素材に練りこんでいて標準装備品が多い。無色透明でも紫外線はカットします。化粧品でいうUV-A(315〜400nm)を99%カット。
UVカットコート(UV435) 近年、UV-A以上の波長の紫外線も眼病の原因とされているため、より広い範囲の紫外線をカット。薄いグレー色がついています。
耐傷性コート 表面のコーティングを特殊な加工で強化し、耐傷性を増したコート。複数の上位コーティングで開発されています。
撥水・撥油性コート 表面を撥水・撥油性のコートをかけ、汚れをつきにくくふき取りやすく。摩擦係数が下がるので耐傷性も相対的に高まります。
防曇加工コート 定期的に曇止め溶剤を塗り、防曇効果を維持するコーティング。溶剤を塗り続ける必要があるため、普通のレンズに曇り止めを塗って間に合う方にはあまりお勧めしません。
眼の負担軽減
補助カラー
(ブルーライトカット)
様々な特殊カラーフィルター効果で、物体を認識しやすくする、眼を助けるカラー。LED等の青色光(ブルーライト)カットコートもあります。PCやスマートフォンを長時間使う方に向いています。
調光コーティング 紫外線で色が変わる(色が付く)コート。変光レンズと呼ばれますが、正しくは調光レンズ。屋外では自動的に色がつきサングラスとして機能します。海外では日本より普及率が高い。

このほかにも様々なコーティングがあります。用途に応じてお選びください。


まとめ|メガネレンズ選びで後悔しないために

  • 素材はプラスチックが現在の主流。ポリカーボネートは衝撃に強いがレンズが厚くなりやすい点に注意。
  • 設計は球面→片面非球面→両面非球面の順に見え方が改善。遠近両用には両面非球面がおすすめ。
  • 薄さを重視するなら外面非球面、見え方を重視するなら内面非球面または両面非球面。
  • 屈折率が高いほど薄くなるが、アッベ数が下がり色にじみが出やすくなる。必要以上に高屈折率を選ばない方が良い場合も。
  • コーティングはマルチコートが基本。ブルーライトカットや調光は用途に合わせて選ぶ。

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