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使い易く 慣れ易い 遠近・中近・近々両用眼鏡 を作るために。

快適な遠近両用メガネを作る為の

初心者向けアドバイスHP

遠近両用眼鏡(他累進レンズ)の使用上の注意点

遠近両用メガネが疲れる・慣れない原因とは?専門家が教える正しい慣らし方と注意点7つ

こんなお悩みはありませんか?

  • 遠近両用メガネをかけると、すぐ目が疲れる・頭が痛くなる
  • 買ったのになかなか慣れない・使いこなせない
  • 歩くとゆがんで見える・足元がぼやける
  • 他の人はすぐ慣れているのに、自分だけ慣れるのが遅い?
  • 眼鏡店で「慣れますよ」と言われたけど、いつまで経っても慣れない

【この記事の結論】

遠近両用メガネが疲れる・慣れない最大の原因は、「無理に長時間かけ続けようとすること」です。
累進レンズは、脳が新しい見え方を画像処理することで慣れていく仕組みのため、焦らず・マイペースに・段階的に慣らすことが正解です。

この記事でわかること

  • 遠近両用メガネが疲れる・慣れにくい本当の理由(脳の画像処理の仕組み)
  • 初心者が必ず知っておくべき使用上の注意点7つ
  • 歪みを感じる・階段が怖い・車の運転が不安…場面別の正しい対処法
  • 慣れるまでの装用時間の目安と増やし方
  • 中近両用・近々両用を使う方向けの注意点の違い

※この記事は、累進レンズを日常使いしている眼鏡専門家(眼鏡技術者)が、 実際のお客様への使用説明書をもとに作成しています。 一般的なアドバイスではなく、現場の実体験・症例に基づいた情報です。

遠近両用がはじめての方。ご参考にどうぞ。(^^)



既にご購入経験のある方はご存知かもしれませんが、
『遠近両用眼鏡』は、高価な道具にもかかわらず、


『取扱説明書』はあっても、『使用説明書』がない、稀有な商品です。


『使用説明書』がなくたって、誰でもすぐに、一日中使えて当たり前。
そんな道具をメーカーも眼鏡屋も作ったと考えているのかな?と疑問をおぼえます。


私には、それは傲慢とも思えて、これでは、初心者には注意点も分からず、
使いこなすのにも、時間が掛かるのは、当たり前だと思います…。そこで、


・遠近両用メガネなどの累進眼鏡を当店で『初装用者』する方。
・他店製作『累進メガネ経験者』で、当店製作される使い方のご不安な方。


上記の方々に、当店作成の簡単な『使用説明書』を、お渡ししています。


その一部をご紹介しながら、使用上の注意点を記してまいります。
宜しければ、ご覧下さいませ。




【 使い方の注意点 】


  1. 遠近両用メガネ、疲労軽減型メガネなど(他累進レンズも含め)は、
    「無理に」長時間使わないで下さい



    勿論、初めから一日中かけても平気な方もいらっしゃいますが、
    単焦点レンズと設計の違うレンズを使うことになります。


    普通は、違和感を伴い、度数があっていても、疲れを感じたりもします。
    主な原因は、網膜に投影された情報を、脳で画像化するためです。


    新しい近視の眼鏡にしたら、良く見えるが前より小さく見える。
    でも慣れたら違和感がなくなったという人は、


    確かに前よりも小さな像を、脳が都合の良いように画像修正、
    不快さを排除して、都合の良い情報を多く感じれるようになった結果です。


    累進レンズは、度数が徐々に変化していく仕組みで、側方に歪みもあり、
    この見え方を、慣れやすい情報に画像処理するようになります。


    (処理しやすい画像にするための度数提案は、製作者の腕の見せ所です。)


    画像処理を脳でするのですから、当然戸惑いや疲れによって、
    不快感や見づらさなどは起きて当然で、そのようなときは休息が第一です。


    よくある疑問:「なぜ遠近両用メガネは疲れるの?」
    単焦点レンズ(一般的な近視・老眼鏡)と違い、累進レンズは1枚のレンズに 「遠用」「中間」「近用」の複数の度数が連続して入っています。
    この見え方の変化を脳が自動的に補正・画像処理しようとするため、 慣れるまでは目と脳の両方に負担がかかり、疲労感・頭痛・吐き気が出ることがあります。
    これは異常ではなく、脳が新しいレンズに「学習」している正常な反応です。


    特に真面目な方は『慣らそう』と、無理に長時間掛けて疲れてしまい、
    不快感のストレスなどで、かえって慣れにくく、逆効果になります。


    ▼ここが重要

    • 無理に長時間使わない
    • 脳が慣れる時間が必要
    • 疲れたら旧メガネへ戻す


    累進レンズは道具ですから、ご自分のペースで使いこなすようにして、
    少しずつ装用時間を伸ばす形で、無理なく堅実に慣らして下さい。(^-^)


    ▶ 累進レンズの仕組みや種類についてもっと詳しく知りたい方は、 「累進レンズの仕組み・種類を解説」もあわせてご覧ください。

  2. 新しい眼鏡で疲れたら、絶対に無理しないで、
    必ず『今まで使っていた眼鏡』と併用して下さい



    『徐々に』新しい遠近両用眼鏡を『かける時間を延ばせば良い』だけです。


    最初の装用時間は人にもよりますが、最短で10~30分位でも結構ですし、
    負担にならないなら4~5時間くらいからでもいいです。


    疲れを感じたら、前のメガネにして、楽になるなら、そうして下さい。


    例えば、その時間が5時間でしたら、次の日も5時間かけて頂き、
    平気になったら、自分のペースで10分ずつでも増やしてもOKです。


    ⇒大事なことは、自分のペースで慣らしていくこと。
     他の人と比べずに、負担を掛けず、時間をかけて堅実に慣れましょう。


    装用時間の目安(あくまで参考)
    ・慣れやすいタイプ:初日から4〜5時間以上でも問題なし
    ・慣れにくいタイプ:初日は10〜30分からスタートしてOK
    ・翌日以降:疲れなかった時間をキープ→少しずつ(10分単位でも)延ばす
    他の人と比べる必要はまったくありません。 慣れる速さは個人差が非常に大きく、1日で慣れる人もいれば、数週間かかる人もいます。

  3. 歪みの気になる方は、まず始めは、座った状態で使用・練習して下さい


    遠近両用メガネ・中近両用眼鏡ともに慣らし(慣れない)間は、
    着席時だけ使用すると足元の歪みが見えなくて楽です。


    次に、慣れてからは室内で歩いて使って、感覚を慣らします。
    さらに慣れたら屋外へ。段階を踏むことをお薦めします。


    ※近々両用は、歩行使用に適しません。着席使用のみでお願いします。


    ※もちろん、初めから屋外使用も大丈夫なお客様もいらっしゃいますが
     念のため、段階を踏んで、万全になってからのご使用を推奨致します。


    よくある疑問:「なぜ歩くとゆれる・ゆがむ感じがするの?」
    累進レンズはレンズの左右周辺部に「歪み(収差)」が生じる設計上の特性があります。 歩行中はこの周辺部の歪みが視界に入りやすくなるため、 ゆらぐ・ぼやける・足元が怖いと感じやすくなります。
    これはレンズの品質の問題ではなく、累進レンズの構造上の特性です。 慣れるにしたがって脳がこの歪みを「無視」するようになり、気にならなくなります。
    慣れない間は着席時のみ使用し、慣れてから室内歩行→屋外へと段階を踏むのが効果的です。

    ▶ 遠近両用・中近両用メガネに必要なフレームの縦幅については、 「遠近・中近・近々両用メガネに必要な縦幅は?」もご参考にどうぞ。

  4. 個人的な経験ですが、もし遠近両用眼鏡をかけて『車を運転する場合』、
    昼間と比較すると、夜の運転から慣らした方が、楽に移行できました。


    昼間は明るく視野が広いので、横目を使ってサイドミラーを見てしまい、
    そのせいでボヤケテしまって、見えにくさを感じていました。


    でも、夜は暗く、視野も狭くなるので、
    元々しっかりサイドを直線的に見ていたので、これで癖を修正。


    正面視した時も、暗さのおかげで、歪みも分かりにくくなっていて、
    少しだけメガネの位置を調整すると、標識も見やすくなっていました。


    昼間だと脳で除去する歪みの部分が、ほとんど見えなくなるため、
    脳で歪みを抑制・画像変換処理をして、補正する苦労が減ります。


    少量をうまく変換できるようになり、体(脳)がコツを覚えてくれると、
    私の場合、昼間の運転で、以前よりも歪みを感じにくくなっていました。


    また対向車や後方の車が自車とすれ違う時の感覚、車幅感覚が気になる方は、
    「車線の広い道」や「慣れた道」から慣らすと、さらに良いです。(*'ω'*)


    とはいえ、元々遠近両用メガネで車の運転が出来ない方もいますし、
    慣らすにも、他の慣らし方が良い方もいるので、参考程度でお願いします


  5. 累進レンズは、見たい物にお顔ごとを向けてお使い下さい
    ( ※ 横目はダメです。)


    単焦点レンズと異なり、複数の度数が1枚のレンズに入っているため、
    レンズの周辺部分は、いわゆる歪みがあります。


    つまり累進レンズの正しい位置で物を見ないと見えにくくなります。
    眼鏡は『物をみるための道具』です。初めに正しい使い方を覚えて下さい


    歪みが多い状態で、脳で画像修正するより、少ない状態の方が慣れやすいです
    (多い状態にしていたら、慣れる人でも慣れにくくしてしまいます。)


    なぜ横目(流し目)がいけないの?
    累進レンズには、視線が通るべき「正しい光学中心ゾーン」があります。 横目を使うとこのゾーンを外れ、歪みの強い周辺部で見ることになります
    結果、見えにくい・歪む・目が疲れるという状態が続き、 慣れようとしているのにかえって慣れにくくなる悪循環に陥ります。
    見たい方向に「顔ごと向ける」習慣をつけることが、 累進レンズを快適に使いこなす最初のポイントです。

  6. 本や近くの物が見にくい時は、見る物を机の上に置き、机の上に腕組み。
    視線を固定したまま、『顔の上げ下げ』だけで、焦点を探して下さい。


    眼と対象物の距離が固定されるので、焦点探しの練習にちょうど良いです
    (^-^)


  7. 歩行使用可能な累進レンズで、『階段は上る』のは、比較的問題ありません。


    『階段を下る』時に、足元がボヤけないように、『首をしっかり下まで曲げ』、
    『眼鏡レンズの上部』(遠用度数)で、最初の1段めの階段を見て下さい。


    うまく首をしっかり曲げて降りれない方は、降り始める前に
    『鼻眼鏡』にすると、首の曲げ具合が少なくても、足元を見やすくなります


    慣れるまでお試しになってみてください。
    度数によっては中間部が見やすい事もあります。ご自身でご確認下さい。


    よくある悩み:「階段を下りるとき足元がぼやけて怖い」
    遠近両用メガネのレンズは、視線の「位置(高さ)」で度数が変わります。 階段を下りるとき、自然に視線を下げるだけだと近用ゾーン(手元用度数)を通ってしまい、 足元がぼやけて危険です。
    対策は「首をしっかり下に曲げて、レンズ上部(遠用ゾーン)で足元を見る」こと。 難しい場合は「鼻眼鏡」スタイル(メガネを少し下げる)も有効です。
    慣れるまでは手すりを使い、安全を最優先にしてください。


☆上記の点を留意してお使い頂ければ、大体の問題は解消されます。


現在、使い心地の悪い遠近両用(他累進)眼鏡レンズをお持ちでしたら、
上の注意点をセルフチェックして、お使いになってみてください。


使い方を注意するだけで、使いやすい遠近両用眼鏡になるかも。(^^)


結果、今まで『使えなかった遠近両用眼鏡』が、『快適な遠近両用眼鏡』になれば、
HPを作った甲斐がありますし、とてもうれしいです。 d(^-^)b 



[ 余談 ] -車の運転・慣れ方など 個人的な経験-


  • 私も累進レンズを使っていますが、車の運転は夜の練習から始めました。
    昼間の運転よりも歪みを感じずに使えて、「これはいい」と思いました。


    サイドミラーは顔を直線的に見るとして、問題はバックの時。


    バックモニター付き車種でなければ、振り向き後ろを見る時に、
    『首の曲げ具合が大きく』して、後ろをしっかり見えようにして下さい。


  • 自分で実験して、1日目からずっと新しい累進レンズを掛けていたら、
    『眼』も『頭』も疲れてしまい、眼鏡屋なのに頭痛を起こしました。(^-^;;)


    もちろん、度数もあっていますし、フィッティングもばっちりです。


    私の場合は、単焦点の眼鏡の度数を新しくした時もそうですが、
    度数を変えた後、新しい眼鏡を長時間使うと疲れやすいタイプのようです。
     (^-^*)


    私のようなタイプのお客様は『少しずつ装用時間を増やして』、
    他人と比べることなく『徐々に』焦らず慣らして下さい。


    ☆私には、どんな累進レンズでも、すぐに慣れる方は羨ましい限りです。


    新しい眼鏡を初日から楽々と慣れやすい方は、私のように細切れでなく、
    どうぞ最初から新しい眼鏡で1日お掛け下さい。(^-^)


    ※繰り返しますが、程度の差こそあれ、新しい眼鏡に疲れる方は、
     一つ前の眼鏡にかけ替えて、ちょっとずつ装用時間を伸ばして下さい。 


    また、私のように少しでも眼鏡の度数が変ると慣れるまで時間の方は、
    私のように、それこそ1時間からでも、少しずつ時間を伸ばして下さい。 ^-^


    ▶ 遠近両用と疲労軽減型メガネの違いが気になる方は、 「遠近両用と疲労軽減型の眼鏡の違い」をご覧ください。

  • 歪みの感じ方も人によって感じ方が違います。


    自分以外の人が装用するには、すぐに慣れる程度の歪みであっても、
    自分には慣れる時間がかかる歪みと思えば、時間をかけて良いのです。


    私が慣れにくい方に言いたいのは、『マイペースが一番』ということです。
    ご無理はなさらずに、少しずつ使う時間を伸ばしましょう!(^-^)


  • それから、遠近両用メガネについて書いているHPは多いのですが、
    眼鏡技術者やスタッフ自身の眼鏡で説明するHPをあまり見かけないので、


    折角ですので、私のかけている累進レンズの眼鏡を公開いたします。
    お客様の中近両用眼鏡も掲載していますので、宜しければ、ご覧下さい。


    →『眼鏡店スタッフの私物累進眼鏡の簡単な解説ページ
     クリックしてご覧頂けます。↑


    ※今の段階で知識がある程度ないと、上記ページは分かり難いかもしれません。


     その場合、このまま次のページにお進み下さい。
     あとで見直した方が分かりやすいこともございます。



[ 最後に ]



遠近両用等、境目がなく度数が変化する「累進メガネレンズ」は、
度数を測るだけでピッタリ合うと思っている方が多いですが、


実際は、測定中の度数と視力の相関関係や使い方・癖などを把握して、
【 お客様用にカスタマイズした度数 / 設定 】で作られたものほど、


使いやすく、慣れやすい眼鏡になります。
つまり、眼鏡製作者や作る眼鏡店で成功率(?)が変わるのです。


▶ 視力測定やレイアウトの重要性については、 「遠近両用の測定の概要」「レイアウト・フィッティング」もあわせてご覧ください。

眼鏡店にいるスタッフは、皆眼鏡に熟知した人だと思う人が多いですが、
外国のように資格制度が取られていないので、専門教育なしの人がたくさんいます。

~パート・アルバイトをよく募集しているのに気づきかない人、多いです。


昔は、機械が良くなくて、手作業や理論を知らないと難しかったのですが、
最近は機械が良くなって、セリフも表示されます。


不具合を見ていくと、どう考えても昔の眼鏡屋では起こしにくい、
基本的な問題が多いように感じます。


これまでのことを試して頂いて何の変化もない場合は、
次回製作の時は、御店選びを考えてみるのもよいかもしれません。


今お持ちのお客様の眼鏡が元々、慣れやすい物かは分かりませんが、
もし上記の慣らし方で慣れれば、良い眼鏡を御作りだと推察します。

(当店でも使いやすく、慣れやすい眼鏡づくりに色々な工夫をしています)


ぜひこれからも、お近くの信頼のおけるお店様での製作をお勧め致します。
そして、そのメガネを長くご愛用頂ければと存じます。(^-^)


▶ 遠視の方が遠近両用を作る際の注意点は 「遠視の方が遠近両用を作る場合」へ。
▶ 二本目の累進メガネを検討中の方は 「二本目にお勧めの累進メガネは?」もどうぞ。

この記事に関連する解説ページ

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