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使い易く 慣れ易い 遠近・中近・近々両用眼鏡 を作るために。

普通の街の眼鏡店からの 1つのアドバイス

(*´▽`*) 当店HP: http://sankyomegane.com/

(9)【 遠近両用メガネの高さで、使いやすさは変わる?】

【はじめに】


★遠近両用メガネや中近両用眼鏡などの累進レンズ眼鏡は、
 [ アイポイント ]や[ レイアウト ]の高低を変えるだけで、

 【見え方】や【慣れやすさ】、【使いやすさ】が大きく変わってきます。


 使用する眼鏡フレームのどこにアイポイント・レイアウトがくるのかを、
 メーカー「推奨位置」や一部のお店では「マニュアル」で決めると聞くことがあります。


 このようなマニュアルの数値は、メーカーやマニュアルを作った人たちが考える、
 最大公約数的(≠平均的)なお客様にお合わせすることを想定して作っています。

 その最たるものが「出来合い遠近両用メガネ」になるのだと思います。
(瞳孔距離があってないことも多いのですが……。(''◇'')ゞ


 大体の人が使いやすいアイポイント・レイアウトにしておいて、
 あとは使う方が少し工夫して使いこなすという品物ですねす。


 ただ[ お客様の使い方や癖、好み ]は、多様性に満ちていますので、
 対面でのコンサルティング製作する方が、確実により使い易いメガネになります。


【アイポイントを決める】


◆まず「アイポイント」と「レイアウト」の違いを把握して下さい。

@ アイポイント:眼鏡フレームをかけたときの目の位置のこと。
A レイアウト :眼鏡レンズの何処に遠用・近用度数を配置するか、という事になります。


アイポイントを決める時の第一歩が、『プレ・フィッティング』です。

従来縦幅の大きな眼鏡を装用。新しいフレームが上下幅の狭いデザインの時。

分かりやすいように言えば、レンズの上下幅の中心に目がくるようにすると、
古い眼鏡だと眉毛とフレーム上部が重なる。新しい眼鏡は眉との間に隙間が。


この時に、お客様が眉との隙間を狭めたいとおっしゃれば、
眼鏡を持ち上げるフィッティングをします。

結果として、目の中心はレンズの上下幅で見ると、中央より下側になります。


『お客様の掛ける位置の好み』で【アイポイント】が変わる例の1つです。


現実は多くの事象を加味して、「使いやすく慣れやすい眼鏡」にする為に、
[ 様々な理由で(微妙に)異なるアイポイント ]をお客様に合わせて造ります。


【レイアウトを決める】



 眼鏡のどの部分に【アイポイント】がくるかが決まったら、
 次に【レイアウト】を決めていきます。

 レンズメーカーは「レイアウト・シール(下の写真)」というものを用意しています。



上の緑の太丸を通して見る位置が、「遠く用度数」の場所。
下の橙の太丸を通して見る位置が、「近く用度数」の場所。

※細線の丸は、夫々の製作度数を確かめる位置。

累進レンズでは、度数が徐々に変化します。
遠くから近くに切り替わる長さ(=累進帯)が、写真のように、14ミリタイプになります。


プレフィッティングの完了によって、眼鏡を掛ける位置が決まった状態を下の写真とします。
(目玉の位置が分からないので、黒く塗りつぶしています。)




そして正面から見た時の【アイポイント】が下の写真になります。




※左側に比べて、右側は「緑丸の位置が高く」して違う高さでレイアウトシールを貼りました。
※ [ ● ]は、目玉(瞳孔)を仮に表しています。

★この結果、向かって左側は、遠く用に瞳孔が入る、メーカー推奨位置のレイアウト。
 向かって右側は、瞳孔部が「遠用と近用度数の中間辺り」にレイアウトされます。

→右側の合わせ方にすると、中近両用っぽい見え方に近くなります。
 こういうレイアウトは、「ダメな見本」になるのでしょうか?


メガネの使い方は人それぞれです。人によっては、最適のレイアウトになります。
少し斜め上からとった写真を見てみましょう。(^^)




◆同じレイアウトで少しし斜め上から見ると、右側の高いレイアウトでも、遠くが見えます。
→スポーツタイプのバイクの運転では、遠くは見やすいし、メーターも見やすくなります。


このように、メーカー推奨でないレイアウトでも、人によっては使いやすい眼鏡になります。
続いて、 別の眼鏡でもう少し細かく、レイアウトの違いを表してみました。


【 下の写真の見比べ方 】

  • 目安として黒い線を上下幅の中央に引いてあります。
  • レイアウトを「高め」・「中間」「低め」を概念図として表示。
  • 黄色の□遠用度数>近用度数の位置。
  • 装用するお客様の眼の『瞳孔の位置』は、黒い実線のよりも少し上くらいと仮定します。
【高めレイアウト概念図】【中間レイアウト概念図】【低めレイアウト概念図】

用度数が上部に。
近用部分が上下の近辺に。

あごの上げ下げや
目の回旋をほとんどせず、

近くが見やすくなる
メリットがあります。

≪平均≫というわけでは
ありませんが、
これに近いレイアウトが
数的には多いです。

遠用から近用までの
全ての度数を使う、
汎用性の高い使い方を
できるメリットあり。

遠くを主に使う方で、
近用は殆どいらない方。

様々な理由で近用部分を
下げての製作が必要、

または近用が切れても
よい方に向いています。



【KAZさんのHPをご覧になり、当店HPをご閲覧のお客様へ】


KAZさん推奨の「近遠両用メガネ」は、上の写真で言うと、
一番左の「レイアウトをかなり高めにした遠近両用メガネ」のことです。

KAZさんもちゃんとHPに記載されていますが、
肝心な部分の読み飛ばしされる方が結構いらっしゃいます。


近遠両用メガネは、ある意味「特殊な」レイアウトで「加工」しますが、
ベースレンズに遠近両用を使うので、「特殊加工」料金が別途請求することはありません。

他の遠近両用メガネのレイアウト設定で、料金を頂く事はありませんから当然のことです。

〜なお、以前(というか昔)から高め設定の必要な方には、高めでお作りしており、
 特殊なことだとは、個人的には考えません。


※また、ご相談者の中から「近遠両用メガネ特殊加工料金」の存在を伺いました。

製作度数やレンズ直径に関係する製作範囲外の発注には、別料金がかかりますが、
単にレイアウトを指定するだけで、料金が発生することはありません。

よって「近遠両用メガネ特殊加工料金」は当店で存在することもないですし、
過去にも請求したことはございません。

他店様で「近遠両用メガネ特殊加工料、を請求されて、その理由が知りたい場合は、
当店に請求理由をご質問頂くのではなく、製作店にご質問下さい。

当店ではお答えのしようがありません。


【お客様・使用目的でレイアウトを決める】


簡単に上の3つに分類すると、中間くらいの方が多いので、
[ 平均的な高さ ]と考えがちですが、あくまで統計的な考え方です。


出来合の遠近両用メガネは、統計的な考え方でレイアウトを決めていますが、

対面コンサルティングでは、
【お客様の個性・高さ・使い道・快適さ】を追求できるメリットがあります。


お客様の≪眼鏡の使い方やお客様の目の動かし方など≫によっては、

マニュアル通りのレイアウトに固執するよりも、
積極的に「 高め または 低め設定 」をご提案は必要だと、私は考えます。


そして、お客様の使用目的や環境、お客様の癖や好みによって、
[ 遠近両用レンズ ]でも[ 中近両用レンズ ]でも、

高さをカスタマイズすることで、お客様だけの快適な眼鏡が出来上がります。( ^ω^ )


その一例を下記のように記してみました。


使用目的をハッキリさせた眼鏡の一例



高め設定・遠近両用メガネ(=近遠両用メガネ例)の写真】

黄色部分:遠く用度数の位置  ◆ 赤色部分:近く用度数の位置
→ 比較の為、左が一般的。右側の高め(近遠両用)のレイアウトで製作しています。

使用目的起立姿勢で手元の専門書を読む
◆使用環境:電車内の身動きの取れない空間。

〜遠近・中近両用とも持っているが、電車内での読書に不自由。
 中近でも通勤しているが、回旋量を少なく見るために製作。

 実際、高い机でのデスクワークは、従来遠近よりも楽に。
→目の回旋量や首の横の動きを少なくても、ある程度カバー可能。



高め設定・中近両用メガネ(=近中両用メガネ例)の写真 】

黄色部分:遠く用   緑色部分:中間用  赤色部分:近く用度数の位置

⇒比較の為、左右で位置を変えていて、 右側の高めレイアウトで製作しています。

◆使用目的:長時間のパソコン作業を行う為。
◆使用条件:デスクトップパソコンでの作業

〜累進レンズ初で、遠用眼鏡をお持ち。
 近々両用に近い使い方だが、
 慣れた時の歩行も視野に製作しました。

 遠く用は削れてかなり少ないですが、
 人によっては、切り替わり度数が減り、

 違和感が減少するメリットがあります。

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〈 まとめ 〉


レイアウトは、お客様個人の目の使い方・使用目的・使用環境に加えて、

『どの距離の歪みが感じやすく、どの部分を一番使用するのか』等の、
 沢山の要素の考慮して決定することが必要です。


その解決方法の1つが、近遠両用メガネや近中両用メガネであり、
レイアウト設定の「高め・低め」を柔軟に考えた末の賜物でもあります。


確かにメーカーが考えている、標準的な思考・行動のお客様にとっては、
どちらの設定も其々に大きなデメリットがあります。


しかし、眼鏡の本質は、お使いになるお客様にとって、便利な道具であることであり、
他人にどう映るか、どう評価されるかは無価値であります。


ぜひプロ任せではなく、製作者に希望を伝えて、お客様が製作に参加する。
[ 製作者はお客様にわかりやすく、納得のいく説明を丁寧にする。]

このことを丁寧に続けることが快適な眼鏡づくりにつながっていきます。


累進レンズレイアウトで「高め」・「低め」の設定につき、否定的な眼鏡店も多いそうですが、
ぜひ柔軟な考え方でお客様にお答えする眼鏡店をお探しになられて、

「使いやすく、慣れやすい眼鏡」とお作りになることを、心よりお祈り申し上げております。(^-^)


- 内容は随時更新・変更していく予定。ご参考程度にお読みください。 -


……お客様のご質問への回答編 (回答編の目次に戻るには、ココをクリック。)

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