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使い易く 慣れ易い 遠近・中近・近々両用眼鏡 を作るために。

普通の街の眼鏡店からの 1つのアドバイス

(*´▽`*) 当店HP: http://sankyomegane.com/

(11)【 累進系眼鏡の当店へのネット注文について 】

対面 コンサルティング製作のメリット


本ページを書いた きっかけ


◆ 複数のお客様から以下の趣旨でネット注文のご相談を頂きました。

・「今まで遠近両用眼鏡を作ったが、一つもうまくいかない
  失敗した眼鏡を送るから指定度数で作り直してほしい。」

・「失敗した遠近両用メガネと成功した遠近両用メガネを送るから
  指定度数で作り直してほしい。」


専門家がお客様の「失敗した眼鏡」を見れば、原因が分かると思われて、
当店を信頼して頂いてのお申し出だと存じますが、

「失敗した原因」は「対面でないと完全特定が不可能」なので、
ご辞退申し上げるより仕方ありません。


そうお伝えするだけでは、お申し出頂いたお客様の中には、
当店に突き放された印象をお持ちになられるかもしれません。

でも「失敗した眼鏡の検分」をしても
「原因推測」は出来ても、「特定」は対面でないと難しいのです。


ご送付頂く眼鏡で分かる事対面でしか分からない事


お客様が「失敗した」と思っていらっしゃる、遠近両用や中近両用眼鏡などを
当店にお送り頂いた場合、私がで確認できることを具体的に整理しました。


分かりやすくするために、代表的な部分だけを記します。
眼鏡を見てわかる事 対面だと分かること・できること  
(下記はほんの一部です)
フレーム @ フロントデザイン


A 眼鏡の調整の見た目
⇒ 眼鏡装用時のレイアウト位置が、
 お顔に対して、正しいを確認できる。

⇒ フィッティングであっているか
 実際に確認することが可能。
レンズ B 度数

C 使用レンズの種類


D アイポイント

E レイアウト
⇒ ヒアリングで必要な実生活度数をご提案。

⇒ ライフスタイルにあっているか、
 より向いているレンズのご提案。

⇒ コンサルティングで個性にあった、
 より使いやすい高さやレイアウト提案。



〜例えば、「成功した遠近両用眼鏡」をご送付頂いて、
 全く同じ設定にしてもフィッティング面で、微妙に誤差が生じます。

※この場合でも、誤差が支障のない範囲内だと、使い方次第で問題なく使える眼鏡になります。
〜使用していると多少のズレがあっても、ちょっとかけ直してまた使えるのと同じですね。

※特に単焦点の眼鏡ならば、強度度数や特殊事情でもない限り、
 眼鏡が使いにくくなる可能性は、かなり低くなります。

★また販売側がご注文データをきちんと精査すれば、より多くの問題回避ができます。
⇒データを見れば、製作後に起こりえる問題を事前に推測できることもあるのです。


しかし、製作要素が比較的シンプルな単焦点眼鏡と異なり
遠近両用メガネ等は、考慮すべき事柄・要素・要因が多岐にわたります

特に当店にご依頼を頂くお客様は、「もう失敗はコリゴリ」の方で、
確実に「慣れやすく・使いやすい眼鏡」をしっかり作りたいとのご希望が大前提。

言い換えれば、「対面製作・販売で(さえ)失敗なさった方」です。


確かに失敗眼鏡も同時送付頂いて、成功例との比較で、より成功率が上がりますが、
どれも成功率が高くなるという範囲のお話になります。


つまり、対面でさえ埋められなかった誤差や見直しが必要な状態を、
ネット完結で誤差を埋めて修正するということには無理があり、

誤差を、お客様自身で修正出来る方だけが可能で、
対面並みの精度を、ネットで全ての完結は難しいと考えております。


例えば、私が遠近両用眼鏡を御作りする場合、
ネットと対面でお作りする眼鏡では、情報の多い対面の方がより使いやすいです。

※過去に店頭製作したお客様ならば、ネット完結で誤差の範囲内で制作は十分可能。、
 ただし、お客様が誤差を修正に対応できるならという前提は変わりません。


また、初めての方で、対面でお相手しないと分らない原因で使えていなかった場合、
根本的な問題解決がなされるかは、非常に難しい可能性があるといえます。


それに過去の遠近両用眼鏡で慣れなかった、失敗したお客様のお相手をしていて、
「眼鏡を見ただけではわからない、複合的な原因」の方もいらっしゃいました。


以上の点から単焦点眼鏡と同列に考えることは難しいと考え、
現時点では、より良い累進系眼鏡を作るには、対面製作が最適だと考えます。


累進眼鏡のネット製作に対する現在の個人的な考え

 - 上記までの対面の時との違いをお伝えした上で… -  

まず始めにあまり知られていないことですが、実は昔から、
出来合いの老眼鏡と同様、出来合いの遠近両用眼鏡が作られています。

 (少なくとも2014.02.28時点で出来合い遠近両用眼鏡-既製品-は存在。)


この事実を前提にお話しますと、普通の出来合い老眼鏡も含めて、
単焦点や累進眼鏡のネット注文は、出来合い眼鏡販売の進化系と考えます。


その意味で、「有り」か「無し」かで言えば、自己対応可能なお客様には、
「ネット注文は有効な方法の1つ」で、「事実として有り」だと思います。

大きな理由は、以下のような事実です。


・失敗例もあるが、レビュー等で、実際に上手く使えている方が、現に存在する。
・出来合いより正確との延長線という位置づけでお客様がご使用になる。


・「眼鏡屋の理想と考える眼鏡」ほどの精度よりも、コスパの部分を重視して
 「お客様個人が満足する眼鏡」を選択する自由(自己責任を伴う)がある


対面製作に比べて、制約される部分があり、医療補助具という観点から、
ほとんどの眼鏡屋が反対です。私も、最適とは考えません。


が、最適ではないけれど、様々な理由で店頭での製作を選ばない、選べない。
そういうお客様にとっては、大切な選択肢の一つだと思います。


メガネ屋としてできないということは簡単ですが、
お客様のご要望に、常にできることを増やす努力が必要だと、私は考えています。

お客様に選択肢を増やして頂いた上で、それでも対面で作ることを望んで頂く、
不断の努力をしていくことが大切だと思っています。(^^)


というわけで、全てを否定するのではなく、お客様が眼鏡に精通、
自分の設定にこだわりや、自己対応能力・自己責任をお持ちなら、

例えば、近遠両用メガネ設定の製作などは、受付店がお近くになければ、
有効なメガネ製作の手段としてよいと、限定的に肯定対応してよいと考えています。


出来合いの遠近両用めがねの解説

 - 存在を知らなかった方への説明 -

私の知る限り、出来合い遠近両用は遠用部が素通し(度無)。
加入(ADD)が+1.00〜3.00まで。

瞳孔間距離(目と目の距離)は一律同じ(一種類のみ)で、
価格を抑える(一万円弱位)ため、設計は歪みの多いものでした。


まず、度数が人によって異なるので、度数が合わない。
瞳孔間距離も人により異なりますので、合わないこともありますし、

かなり歪みの大きい設計になるので、間に合わせ程度の時間しか使えなかった為、
あまり普及しなかったように感じています。

でも、合う方にはご好評で、定期的に購入されている方もいらっしゃいました


レイアウト・度数指定ネット注文遠近両用メガネの解説 】


「出来合い」対して「レイアウトや度数を指定製作するネット注文眼鏡」は、
「より御本人にフィットする」出来合い(遠近両用)メガネの進化形と私は考えます。


「出来合い」と異なり、お客様に合った度数や瞳孔間距離で、
より的確にお作りできる分、出来合いより遙かに優れています。

また総じて、レンズ設計は、出来合い累進よりも高性能ですから、
出来合いをお使いの方には、より使いやすくなるのが必定です。


以上の事から、 私は「ネット購入で成功したお客様」を全く否定致しませんし、
今後、技術の進歩とルール作りが進めば、一定の広がりがあるとさえ考えます。


現段階で、「出来合い遠近両用眼鏡」から「より眼に合った遠近両用眼鏡」へ
「ステップアップしたいお客様」を前提とすれば、

現時点で、その目的で製作・使用に耐える物を、ネット注文でお受けすることが、
当店でも可能な現状になっているくらいです。


今後、3Dプリンタ等で遠隔地のお客様の頭部を再現できるようになるまでは、
累進レンズに限ってみると、「対面製作の方が優位性」は大きいと思います。


次のタイトルに続く表をご覧下さい。


出来合いネット指定注文 店頭対面 製作の比較 】

眼鏡の種類フレームレンズ
出来合い
遠近両用メガネ
既製品で限られる。

ただ店頭購入なら
大きさは試せる。
◇ 遠く素通し。加入度数限定。
(大体+1.00〜+3.00)

◇ 瞳孔距離は人により違う為、
 合う可能性はが低い。

◇遠近両用の設計が……。
⇒間に合わせ的な使い方。
レイアウト・
度数指定の

ネット注文
遠近両用メガネ
ある程度フレーム選択可能。
不向きなフレームを選ぶ
 危険性有
⇒大きさを試せない
 デメリットあり
◇ 指定データが正しいとして
 出来合いよりも見やすく、
 使いやすい可能性アップ。

⇒ 既存の出来合いと比較して
 個人的な印象です。
対面
コンサルティング
遠近両用メガネ
大きさもデザインも
完全に確認可能。

不向きなフレーム選択は
製作者のアドバイスで
回避できる。
遠近両用眼鏡ドロップアウトの
お客様の 原因の殆どは、
対面でないと判明しない物。

最もリスクの少なく製作方法で
使いやすい作成可能が高い^-^



★ネット指定製作を簡潔に説明すると、出来合い眼鏡の進化系。
⇒対面製作と異なる点をご理解・ご了承の上なら、新しい眼鏡製作の1つの方法。

つまり眼鏡屋は指定度数・レイアウトをお客様のご要望どおりの【道具】を製作。
出来合と同じく「使いこなし」や、「各種調節」をセルフで行って頂きます。


◆新時代の注文方法として、「ネット・指定注文」と「店頭・対面製作」双方を、
 其々のメリット・デメリットをお客様自身がよく考えられて、

 選ばれたどちらの方法でもご相談頂ければ、お力なれるように、
 将来的に対応するための環境づくりに、当店も努力致します。

 「出来合い遠近両用の進化系」としてのご提供からになると思います。


 それだけ可能性があるとしても、現時点で最も私のお奨めの製作方法は、
 お客様と直の「 対面での累進メガネ製作 」です。 (*´ω`*)


☆指定製作で上手くいく人もいますが、出来ない方にはプロのサポートが必要です。
 また度数設定から相談しながらお作りすると、より慣れ易く、使い易くできます。

 使い方の癖や目に馴染み易くには、対面でのお客様特性見極めが、当店では必要です。


☆実店舗で対面で製作することのメリットは、お店によって様々だと思います。
 当店の場合は、すごく簡単に説明するとこんな感じのメリットがあります。


【当店対面コンサルティング製作メリット簡略説明表】

当店では…簡単な説明お客様のメリット
度数決定ほぼ100%の視力を出す完全矯正値を
専門的視力検査で出した後、

完全矯正値のまま、または、
この値からの調整度数で決定。

【使い易さ・見易さ】の決め手、
度数決定は、重要なプロセスです。

その為、十分なコンサルティングと
ヒアリングで状態を的確に把握し、

「過去の装用度数・使用感」と
「測定結果」をしっかり評価して、

豊富な経験から導き出す
複数の提案度数から、
御要望に最も適合する、

問題解決力のある
【より良いご提案度数提示】に
努めています。
「専門的測定」
「豊富な経験」
「相談対応力」
    +
「ご意見・ご感想を
 フィードバック」

【最適のご提案度数】
プレフィッティング累進(遠近両用・中近両用などの)
レンズをお入れになるフレームに、

レイアウト決定するための
プレ・フィッティングを行います。

フィッティングの効果を、
掛け心地を向上と思われがちですが

実際の眼鏡かけ位置に対応する
フィッティングを行い、

個々に【見やすく・使いやすい】
累進眼鏡にする効果が有ります。
【使いやすい】
【見やすく】する

【フィッティング】
レイアウト

本フィッティング
「遠用・近用の度数」を
何処に配置するかを決めるのが、
「レンズレイアウト」です。

単純かつルーティン的に
メーカー推奨位置に固定する
ケースが多いようですが、

当店では
プレフィッティングをした上で、
「眼前度数がどんな値」なら、

違和感を感じにくいか等も
考えたうえで配置を決めます。

また、お客様の使い方を考慮し、
フィッティングもアイポイントも、

お客様毎に最適の位置を考えて、
より良い配置をご提案。(^-^)
【違和感】を抑え
慣れやすくする

【レイアウト】



以上、本当はもっと細かいことを書かないといけないのですが、
分かりやすく簡単に書かせて頂きました。


ちゃんとしたお店なら色々なサービスを店頭でご体験いただけるはずです。
当店にネットで指定注文前に、ぜひ近隣のお店様でのご相談をご検討下さい。


その上でどうしてもご相談がある場合には、ぜひお気軽にお問合せ下さい。
できる範囲でお客様がより良い眼鏡をお作りになるお手伝い致します。


……お客様のご質問への回答編 (回答編の目次に戻るには、ココをクリック。)

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